ピロリーナの「今日もくじら日和」

くじら百畳、第一胃袋

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くじら肉の中でも、わたしが特に好きな部位、それは百畳。鯨の第一胃袋です。

口に含んで噛むと、くじら特有の甘味と上質な風味が鼻に抜けます。

とろける脂肪分はあるけど、控えめ、さえずり(舌)ほどではありません。

ひと切れ食べても、またひと切れ、とついつい箸が進みます。

飲み屋で頼む、くじら盛り合わせに、コレが入ってたらラッキー☆

長崎の料理店でもどこでも百畳(胃袋)が入ってるわけでもなく、希少です。

今回入荷した胃袋も、わたしが工場の中でしっかり味見してきました。

原料は、中には苦味や臭みがあるものもあるので、その都度食べてチェックします。

臭みがある分も今回舌で感じ、除外するよう選別。

工業製品ではないので毎回毎回、原料、素材毎に目利きと選別、工夫が必要です。

毎回同じものではない原料を、美味しくどう加工していくか。

こういう加工ができる鯨屋さんも少なくなってきました。

もちろん、日本以外の世界にはなく、くじらの加工技術も、調査捕鯨船で南氷洋で捕獲する技術も日本のものです。

 

どうぞ皆さん、美味しいくじらを、召し上がってください!!

 

 

 

about: pirolina
くじら料理研究・くじらの美味しい食べ方を提案。実家は長崎の日野商店。明治41年創業。幼い頃から鯨肉工場の匂いが苦手だったが、鯨屋の世界に入り、くじらの扱い方で美味しさが変わることを知る。二児の母。
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pirolinaの『喜び働く大人の背中はワンダーランド』『鯨食系女子』を含む、クジラソング3曲入りの計10曲。iTunes/楽天市場/amazon/タワーレコード/HMV等全国CDショップ、ネットショップ等
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