ピロリーナの「今日もくじら日和」

長崎の人に「これで安くなりましたよ」と提供しても、買いません。

「鯨は高い」

と、よく言われます。

でも、「おたくの鯨はうまい!」と、よく言われます。

「うちの娘が鯨は一切食べなかったのに、おたくの鯨は美味しいって食べるんだよ」

とも、時々言われます。

鯨肉加工品を作ってる会社は、日本全国にいろいろあります。(と言っても、他の水産加工品に比べ数は少ないですけどね)

そして「長崎では刺身がうまい!」と言われるように「長崎の鯨もうまい!」と言われます。

日野商店の朝4時からの卸し売り場では毎日試食を出し、お客様に味を確かめてもらってます。

安いものを作ろうと思うのなら、品質を落として、値段を叩き、100円で作られるものを50円にすることだってできます。塩蔵熟成をやめて、塩水を注入して歩留まりを上げて売る。

でも、そんなことをしても、長崎では売れません。

長崎の人々に、「これで安くなりましたよ」と提供しても、買いません。

本物の味を知ってるからです。

舌が肥えている長崎の人々に満足していただける鯨肉加工品を作る。

そして、その本物の味を、長崎県外の皆様にも体験していただく。

次世代に伝えると共に努めていきたいと思います。

 

about: pirolina
くじら料理研究・くじらの美味しい食べ方を提案。実家は長崎の日野商店。明治41年創業。幼い頃から鯨肉工場の匂いが苦手だったが、鯨屋の世界に入り、くじらの扱い方で美味しさが変わることを知る。二児の母。
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pirolinaの『喜び働く大人の背中はワンダーランド』『鯨食系女子』を含む、クジラソング3曲入りの計10曲。iTunes/楽天市場/amazon/タワーレコード/HMV等全国CDショップ、ネットショップ等
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