半年も絶食状態で出産、不眠で泳ぎ続ける鯨パワー
バレニン、という単語を聞いたことがありますでしょうか?
鯨の赤肉は、高たんぱく質で、低カロリー、低脂肪、と
現代人の私たちにとって食材としてとても体に良いことはわかっていたのですが、
加えて”バレニン”という成分が、疲れている私たちの体内に対して
抗疲労成分として、私たちを元気にする!ということが研究の結果わかりました。
鯨は、実は、絶食、不眠の力を持っています。
回遊する鯨の多くは、1年の半分をエサ場である高緯度の冷たい海で過ごし、
残りの半年は繁殖の為、エサ場から数千キロも離れた暖かい海へ移動し、
ほとんど餌をとらずに子育てをします。
また、鯨は非常に長生きで、且つ、死ぬまで子供を産むことができます。
半年も絶食状態で出産し、そのまま数千kmも不眠で泳ぎ続ける驚異的なパワーが、
くじらの特有成分バレニンをはじめ、アンセリン、カルノシンの3種類の成分
(これらは抗疲労成分、イミダゾールジペプチドと呼ばれる種類のもの)ではないかと考えられています。
こんな動物、世界中探しても他に類を見ません!(>_<)
そしてこの研究結果は、ほんの数年前にわかった事実なのです。
ちなみに「抗疲労」とは、疲労からの復帰を早める”疲労回復”と、
疲労しにくい状態を作る”疲労予防”の双方向から疲労に打ちかつという考え方で、
この概念に基づき、現在、さまざまな食品や製品が開発されています。
イミダゾールジペプチドは、マグロなどの回遊魚や渡り鳥など
長時間連続した運動をする動物に多く含まれていますが、
抗疲労効果があるといわれる食品成分の中でも、特にその効果が高いことが
実証されています。
ただ、どんなに体に良いと分かっていても、
・手頃な価格であるということ、
・美味しい
・近所で手に入る
多くの人が召し上がって鯨食体験していただくには、この条件は必須じゃないかと思います。
でも、鯨肉は調査捕鯨の鯨とアイスランド産の輸入の鯨、沿岸捕鯨の鯨肉と、その量は
絶対的に少ないのです。
鯨肉は余っている・・・という報道も聞きますが、それでも広域販売できるような
コンビニや某お弁当や全チェーン店に入るぐらいの原料なんて、無いのです。
日本人の皆さん全員が鯨食体験する生産量は無い。
美味しい鯨のアピールをしつつも、限界の生産量がある。
加えて、国内流通の価格の問題がある。
ということなのです。
わたしは、尾の身や畝須ベーコンなど鯨の中でも少ししか取れない高級部位を除いては
大半の赤肉はもっと手の届きやすい価格で皆さんに体験できていただければなと思ってます。
わたしが最もオススメするのは、
これは、鯨のブロック1個を解凍すると、3~4個に別れますが、鮮度が良いミンク鯨の肉を
熟成させ美味しさをアップさせ、お手軽に生のお刺身で食べられるよう、または料理に
使えるように商品化しました。
1個のブロックには、ピンク色が強いものや、赤肉の色が濃いものもあったりして
面白いですよ。それは同じ1頭の鯨で作られてるからではないのです。
年齢が若い鯨だと、ピンク色、年配の鯨さんだと、ちょっと濃い赤。
面白いですよね(*゚▽゚*) 味も、ピンク色に近いほうが、たんぱくな味です。
そういった部分も楽しみながら召し上がっていただければ面白いと思います!