ピロリーナの「今日もくじら日和」

くじらとワニと兎とヘビと

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先日、お鍋をしよう~という話をしてたら

「ワニ鍋、うさぎ、ヘビとかもいいねぇ~」と、言われた。

びっくりである。ワニはあのゴツゴツした緑色のワニ革っぽいものが頭によぎり想像できず

うさぎは可愛いのにと思ってしまい、ヘビに関しては気持ち悪いの論外であった。

しかしそういう自分にもびっくりである。

じゃぁ、くじらの肉はどうなんだと。

くじらを食べ慣れていない人も、そういう先入観を持つ人もいるじゃないかと。

 

人のイメージというのは怖い。それと同時に大事である。

くじらに関しても、演出次第で、一つの事実に対して

一方的な視点からの可哀想な物語を作れば、

可哀想な物語になるのである。それも一つの真実として形成される。

世の中にはそういうことが、たくさん溢れている。

そして人の気持ちは揺さぶられる。

いろんな視点から物事を観察することが大事だけど

人の立場はたいてい、どこかに収まっているから難しい。

 

さて、今回わたしが毛嫌いした「ワニ、ヘビ、うさぎ鍋・・・」

提案者の方の演出や勧め方が魅力的だったら、

ハードルが下がったのかもしれない(笑)

 

価値を伝えるというのは、おすすめを伝えるというのは

なかなか難しい。

「このお芝居やダンスは素晴らしいから観に来てください」

「このくじらは美味しいからぜひ買ってください」

 

これだけじゃー、誰も観に来ないし、買わないもんね。

でもみんな言う。

一度観てもらえれば、わかるのに。

一度食べてもらえば、わかるのに。

その一度が難しいのである。

 

世の中そういうのに溢れている。

 

「ワニ鍋食べたい」と言った方には

「じゃーあなたが食べて美味しかったら、紹介してちょうだい!」

ということで、収まりました。笑。

 

 

about: pirolina
くじら料理研究・くじらの美味しい食べ方を提案。実家は長崎の日野商店。明治41年創業。幼い頃から鯨肉工場の匂いが苦手だったが、鯨屋の世界に入り、くじらの扱い方で美味しさが変わることを知る。二児の母。
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pirolinaの『喜び働く大人の背中はワンダーランド』『鯨食系女子』を含む、クジラソング3曲入りの計10曲。iTunes/楽天市場/amazon/タワーレコード/HMV等全国CDショップ、ネットショップ等
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