2014.03.27
くじら百畳、第一胃袋
くじら肉の中でも、わたしが特に好きな部位、それは百畳。鯨の第一胃袋です。
口に含んで噛むと、くじら特有の甘味と上質な風味が鼻に抜けます。
とろける脂肪分はあるけど、控えめ、さえずり(舌)ほどではありません。
ひと切れ食べても、またひと切れ、とついつい箸が進みます。
飲み屋で頼む、くじら盛り合わせに、コレが入ってたらラッキー☆
長崎の料理店でもどこでも百畳(胃袋)が入ってるわけでもなく、希少です。
今回入荷した胃袋も、わたしが工場の中でしっかり味見してきました。
原料は、中には苦味や臭みがあるものもあるので、その都度食べてチェックします。
臭みがある分も今回舌で感じ、除外するよう選別。
工業製品ではないので毎回毎回、原料、素材毎に目利きと選別、工夫が必要です。
毎回同じものではない原料を、美味しくどう加工していくか。
こういう加工ができる鯨屋さんも少なくなってきました。
もちろん、日本以外の世界にはなく、くじらの加工技術も、調査捕鯨船で南氷洋で捕獲する技術も日本のものです。
どうぞ皆さん、美味しいくじらを、召し上がってください!!