ピロリーナの「今日もくじら日和」

贅沢

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くじらは一般的に高価なものなので、贅沢な食べ物、特別な嗜好品としての印象があると思う。

 

でもわたしにとって、海産物や鯨肉は身近なものである。
島に暮らす人々も、新鮮な魚を食べる毎日は、東京に住んでる人からみたら、
普段手に入らない贅沢なものである。

 

贅沢とは、それが自分の立場では普段手に入らない価値のあるものだと認識していて、
たまにしか手にできない、もしくは手にできないモノに対して言うのだと思う。

 

だからそれは、お金では測れないし、数値にもできない。
ただお金など物質的に換算すると簡単だから、それらで測ってしまう。

 

わたしは自分の抱えている悩み事等を

 

「贅沢な悩みだなー」と思うことがある。

人からも言われることもある。

 

でも、わたしはわたしの立場でしか生まれないモノがある。

 

またはあなたの立場になったらわたしは最初から生まれ持ったものや
恵まれた何かを失って、違う悩みになるかもしれない。

 

でもその失うという感覚すら最初から持ってなかったら、わからない。
その文化や習慣がなかったら、わからない。

 

生まれ育った環境は世界中の人々は違うので、比べることはできないのだ。

 

または変えて体験することもでない。

 

でも、想像はできる。想像してみようという気持ちはできる。

 

だから、世界を観にいくのは楽しい。
海外に行くことも面白い。
外に出ることは面白い。

 

芸術や文化に触れることは、モノじゃない何かに触れる。

 

それは贅沢なこと。

ダンスをしたり、ピアノを弾いたり、お芝居を観たり、贅沢なこと・・・。

 

でもわたしはそれを求めて止まない。

 

わたしたちは、自分にご褒美、家族にご褒美、

ちょっとした記念に、豊かな気持ち、贅沢な気持ちになりたい。

 

そんな時、美味しいくじらを食べて一杯やりたい
くじらを食べて元気になる両親の顔をみたい、

 

その一杯やる時間や贈られた人の笑顔に価値がある。

 

そんな贅沢を、お届けしたいと私は思っている。

 

 

about: pirolina
くじら料理研究・くじらの美味しい食べ方を提案。実家は長崎の日野商店。明治41年創業。幼い頃から鯨肉工場の匂いが苦手だったが、鯨屋の世界に入り、くじらの扱い方で美味しさが変わることを知る。二児の母。
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pirolinaの『喜び働く大人の背中はワンダーランド』『鯨食系女子』を含む、クジラソング3曲入りの計10曲。iTunes/楽天市場/amazon/タワーレコード/HMV等全国CDショップ、ネットショップ等
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