ピロリーナの「今日もくじら日和」

捕鯨問題と鯨の食文化について(その2)

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しかし「なんだよ!昔はアメリカは鯨油だけとって他は捨ててたくせに!!」と言ってばかりでは、前には進めません。

ベトナム戦争の泥沼から自然保護、鯨はすべて絶滅危惧種だと転換に成功したアメリカに加わってきたのが、過激な環境団体やビジネスで環境保護に取り組む反捕鯨団体です。彼らの活発な活動が追い打ちで、1982年のIWC総会で「商業捕鯨のモラトリアム」が採択。

それはIWCが管理する一切の鯨でしたが、絶滅の危機とは関係ない76万頭の南氷洋のミンククジラも含まれてました。

日本は国際捕鯨条約に基づいて、異議申し立てを行ったんですよ?しかし、アメリカから圧力を受け、諦めてしまいました。そして調査捕鯨という形で科学的にアプローチをして商業捕鯨への再開を望んだのです。鯨を殺さなくてもわかるのではないか、という反論を時々みかけますが、日本の調査捕鯨の科学データは世界から高い評価を受けてます。一方、高い評価を受けたデータがあるのに、もう一方では様々な事情での(反捕鯨団体からの妨害により頭数が捕れなかったり、その他もろもろ)調査不足の指摘を受け、ICJの判決に負けてしまいました。

日本は詰めが甘かった、としか言いようがないと思います。

ではなぜ詰めが甘いのか。

これは日本全体に見る、「現代の鯨の食文化」を表しているのではないかと。

「やり方」より、「在り方」は一体どこに在るのか?

商業捕鯨が停止され、この20年の間に随分とぼんやりしてきました。

日本国内でも、圧力を受けタブーされている状況があるのは

鯨が政治的問題、難しく複雑な問題とされてしまったから。

でも本来なら、そんな大きな問題にならなくても良いことなのに。

海の恵みを適度に捕獲して、美味しく食べて命を繋げたいのに。

鯨肉を好きな人が、食べればいいだけなのに。

食べたくない人は、食べなくていいだけなのに。

それについて、本来は誰も非難はできないことです。

調査捕鯨があーだ、アメリカがどーだと、オーストラリアはカンガルーを殺してるじゃん、とかそういう対立は望んでいません。

美味しいくじらを一人でも多くの方が体験できますように。

そこから感じて始まることを、わたしは望んでます。

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