全国くじらフォーラム2014長崎「くじら会席に舌鼓み!」
11月21日『全国鯨フォーラム2014長崎』が開催されました。(写真はバレニンちゃん。ぬいぐるみにはマントもついてます。)
捕鯨問題を取り巻く世界状況は政治的には批判されてますが、反捕鯨国の国民の半数前後は日本の商業捕鯨には
賛成している事実、小泉武夫先生の著書『鯨は国を助く』からもわかってます。
長崎は鯨の消費量は日本一!鯨をいちばん食べる県です。その長崎で開催されたことは本当に嬉しいことでした。
鯨の食文化は地域によって異なります。
長崎のくじら食文化守る会会長の川島明子先生は「長崎ハブ化構造」を最後に宣言されました。
美味しいくじらを食べに、全国の皆様が長崎にわざわざやってくる町、そういう町にしたいという熱い思いです。
長崎市が「 くじら あります 」暖簾を作って8年ぐらい経ちます。
この暖簾が店の軒先に飾ってる店は、くじらがあるんですよ、美味しいんですよー、ということ、
浸透していったと思います。わたしも、このwebサイトを設立してから、
「長崎でどこのお店に行ったら美味しいくじらが食べられますか?」
とお問合せもいただくようになりました。大変嬉しいことです。
今回、フォーラムにお越しにいただいた皆様に、長崎の鯨はなぜそんなに美味しいのか・・・
ということを証明するため、(笑)交流会ではたっぷり、くじら会席を堪能していただきました。
この日の為にスペシャルなくじら会席を作ってくださったのは、稲佐山観光ホテルさまです。
日野商店も、選りすぐりの鯨の素材を提供させていただきました。
鯨の素材を最大限に生かしている繊細な味付け、けれど妥協を許さない信念がそこに見えました。
今回、バイキング、立食形式にしようかと最後まで主催者側は悩んでいたみたいですが
せっかくのこの素晴らしい会席料理。ゆっくり召し上がっていただきたい、という思いを込めて
着席となりましたが、結果とても良かったと思います。
慌ただしく食べていたら、味が分からなくなりますものね。
さて、お料理を紹介いたします。
◆鯨ベーコン、潮吹きベーコン、すえひろ(畝須スライス)、百ひろ
花が開いたような盛り付けが本当に綺麗です。程よい肉厚で、口に入れると風味豊かに鼻に抜けます。
臭みもなけれも風味もない、という鯨ではなく、厳選の素材から丁寧に作れば、風味豊かに香ります。
◆石垣鯛皮葱巻き
鯛の隣には、鯨のウネス巻き。こちらも素材をそのまま生かしてます。
◆鯨スープ
鯨の赤身が入った、とろけるスープ。これ本当に美味しかった。鯨の赤肉がこんなに溶け込むとは。
柔らかだったのは、若くじらを使われたのでしょう。
◆おばけくじら寄せ
パプリカを添えた、本当に丁寧な作りでした。
◆くじら赤身天ぷら
柔らかくサクッとした食感で香ばしい天ぷら。
◆鯨唐墨寿司
生からすみと生ウニをトッピングして刻んだ鯨ベーコンを散らしたとても贅沢なお寿司!
◆鯨焼売
しっかり鯨の味を生かして作ってました。
◆サエズリ羽重蒸し
さえずりのとろ~んとした脂身とモッチモチの羽重蒸しが合います。
◆ウネス角煮まんじゅう
これは定番化して欲しい逸品です。贅沢に分厚く切った畝須(うねす)を数日煮込んでつくられてます。
本当に美味しかったー!!また食べたい。
でもこれ販売されたら、お値段がいくらになるんでしょ。高いだろうなぁ・・・。
◆鯨掛けごはん
山椒がぴりっと効いた鯨掛けごはん。これも好評でした。
これらのお食事は、会費5000円でしたが、最低でも1万円以上のお料理です。
わたしは2万円ぐらい価値があると思います。
こういうコース料理が定番化され、全国の皆様が食べにいらしてくださったらいいのになと思います。
【おまけ】こちらは本物、南極海から応援に駆けつけてくれた、バレニンちゃん。でかいです。