長崎ベーコン
ヒマさえあればくじらを食べてる私です。
さて今回は、長崎ベーコンというものを食べました。
どーん コレ。
ちょっとはしっこに、肉がついている(スノコ)のもありますが・・・
これは、畝ベーコンです。
くじらベーコンには、部位によって皮須(かわす)ベーコン、畝須(うねす)ベーコン、畝(うね)ベーコン、等ありますが、
特に昔の長崎の人が好んでいたのが、やわらかい畝(ウネ)ベーコン。
だから、長崎ベーコンと呼びます。(または坊主ベーコンとも言われてました)
畝というのは、下の写真で言うと、白い部分です。
真っ白でとても脂が乗っている部位。
なぜこれが、長崎ベーコンかと言うと、長崎市内の人は昔から「畝」を好んで食べていたそうです。
畝須から硬い「スノコ」を除いたものは、江戸時代当時は一番贅沢なところだったそう。
しかしどうして長崎の人が好んで食べていたのかな~、と背景を調べると・・・
鯨肉流通の歴史が影響してました。
江戸時代、大村湾の東側に位置する彼杵は長崎街道の宿場町で、平戸街道と交わる交通の要衝だったそう。
そのため、平戸、生月、五島で捕獲された鯨は、船で彼杵港に水揚げされてました。
彼杵は鯨の仕分け基地だったのです。鯨肉はそこから陸路、佐賀や福岡、大村、諌早、島原などに分配され
長崎は彼杵港の対岸の時津港を経て、浦上街道を通って運ばれました!
当時の長崎はとても裕福だったので、最上級の一番高い部位 「畝」が運ばれたそうです。
「鯨の旨み・・・、って実は脂の美味しさ」 なんですが
カイワレダイコンをくるんで、かけぽん酢で食べると本当に美味しかった~!
鯨の脂分が、シャキシャキ野菜とすごくマッチするんですよね。
でも、注意点がひとつ!
開封したら、その日のうちに食べること!
脂分が多い部位のベーコンは、脂の酸化も早いです。
ときどき、料理屋さんなどでも見かけるのですが、「数日前の残ったくじらベーコンを出しているな」とか
あるんです!それは風味が全く違います。
美味しい鯨の食べ方は、使い切って食べること。
そして鯨屋さんによっても、製造方法が違いますので、いろんなお店屋さんで
お好みの鯨ベーコンを探してみてくださーい(#^.^#)