最前線の特権
「美味しいくじらをね、お届けすることは当たり前なの。
ご注文頂いたお客様の気持ちに寄り添って、
その気持ちをギフトにしてお届けすることが、いちばん大事なの。
鯨が主役ではないんだよ。
私達は、その手助けをしているということを忘れないで。
そしたらね、お客様からあなた宛に声が届いてくるよ。
それが直接感じられるのは、あなたが最前線で接している特権なんだよ」
「メールの向こうには生身の”人”が居るんだよ。でも見えないよね、
お客様もこちらが見えないから不安なんだよ。
友達や家族や大切な人に接するような気持ちで、書いてごらん。見えてくるから。
自分の言葉にして、書いてみて」
これは、新しく受注担当になった新スタッフへの言葉。
わたしは仕事を教えるとき、「やり方」も大事だけど、「在り方」を常日頃、何度も言っている。
私達は、どう在るべきなのか。
その在り方があって、初めて全てに意味を持つと思う。
だからこの作業があるのか、だからこれが仕事になるんだ、だからこれが、喜ばれるのか。
その意味がわからず作業の一部をやっていては、そこには何も無い。
無いから、雑になる。考えなくなる。問題点があっても、気づかなくなる。
笑顔もなくなる。楽しむこともない。そこから工夫も生まれない。
仕事は結果だけれども、在り方をなくしては、存続無し。
と、わたしは思っている。
■鯨肉を美味しそうに食べるスタッフ