ピロリーナの「今日もくじら日和」

いつも掴めない

「あれ?これそんなに昔の曲だっけ?」と、思うことがある。

久しぶりに耳にした楽曲。

調べてみると13年前とかざらにある。

その音楽に全身を委ねてるつもりはないのに、体の隅々まで浸透していき、その頃の気持ちを思い出す。わたしは今どこにいるんだろう、という気持ちにさえなるから、音楽はタイムスリップだ。

子供を産んでからと産む前では人生ががらりと変わったから、一瞬にして産む前の自分の体が呼び起こされた時、自分が二つに分かれた感覚になる。

あなたが産まれる前の世界の景色がぐっと迫ってきても、もう、その色や音は掴めない。

それはまるで映画のようで。

でも、この「今」でさえも、20年後には、もうその色は掴めない、と思うのだろう。

かけがえのない子供である貴方と過ごした、この鮮やかな色の日々を。

 

about: pirolina
くじら料理研究・くじらの美味しい食べ方を提案。実家は長崎の日野商店。明治41年創業。幼い頃から鯨肉工場の匂いが苦手だったが、鯨屋の世界に入り、くじらの扱い方で美味しさが変わることを知る。二児の母。
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pirolinaの『喜び働く大人の背中はワンダーランド』『鯨食系女子』を含む、クジラソング3曲入りの計10曲。iTunes/楽天市場/amazon/タワーレコード/HMV等全国CDショップ、ネットショップ等
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