「おクジラさま」ふたつの正義の物語【長崎プレミア上映会&講演会】
先日長崎市にて、佐々木芽生監督の映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」の上映会&講演会が開催されました。
佐々木監督の長崎への来埼は3年半ぶり。以前は映画製作のダイジェスト版上映のトークイベントで初めてお会いしたのが始まり。
この時は長崎でのクラウドファンディングの目標金額も達成され、思い出深いイベントにもなりました。
今回緊急開催となりましたが、IWC脱退後のイベントとなり、長崎市民の捕鯨問題に対しての関心の深さが伺えました。
監督は、おクジラさまを通して、価値観の対立とは、それぞれの正義とはどういうことなのか?を読み解きます。
それは、この捕鯨問題を通じて、私たち自身が考えることであると提議しています。
その背景には一体何があるのか。それを公平に両者の視点から監督は追ってました。
わたしは鯨を商売としている身ですから、私の周りは鯨肉を食べる人たちで比較的溢れています。
住んでいる長崎も全国1位の消費量です。ただ日本全国ではそうではありません。
「現在の日本の食文化ですよ」「鯨の食文化を守りましょう」だけでは弱い、そう思ってる日本人がどれぐらい居るのかと問われるのは最もな事でした。
これから、どれぐらいの規模で、商業捕鯨としてどう成り立たせていくのか。
失われた30数年間は、とても大きなものです。