堂山
堂山に行って参りました。
一度は行きたい長崎での隠れ和食の名店。「堂山」
もう一度言います。「堂山(どうやま)」です。
長崎市の鍛冶屋町にひっそり店構えがあります。
あれ?ご存じないですか?(゚Д゚)
なーんて、私も存じ上げてなかったのですが
一度行ってしまえばもう我がモノ顔でレポートです。
まずは・・・ハモの湯引きと、鶏肉と菜の花のふんわり卵(正式名は判らないが・・・)
昼間っから、エビスビールと共にいただきます。
素材を生かした優しいお味にホッとする・・・と思っていたら・・・
次に出てきたタケノコのお吸い物
これ最強。これがもう出汁が美味しくて美味しくて、すごく優しい。いやタケノコって良く食べるし
お吸い物もよく飲むんだけど、なんだろう、胸がいっぱいになりました。
胸がいっぱいになる汁物って久しぶりです。
そしてこちらが気さくな大将。
「板前はライブなんだよ!」と、桜鯛をさばく。
「俺は子供ん頃、名犬ラッシーに出てくるビフテキを見ながら鯨を食べていて
ビフテキいいな~!!って思ってたんだ!そうしてこれが今の日本だ!」
とおっしゃる大将。
ご自分の信念や哲学が垣間見えるご主人のお話は正にライブ。
こだわりの素材を仕入れてお客さんに提供するまでの素材の変化やトークは
それは明らかに料理(商品)という姿になるまでの付加価値を高めてました。
私が最近個人的なテーマとしているものがあるんですが・・・
「良い素材」をどうやって「人」に「響くように伝えることができるか」ということがあるんです。
例え良い原料でも素材でも、それが商品なり作品になったとしても、
それが相手に伝わるように作っていなければ、そこに対象とする相手が価値を見出さなかったら、
価値が無いのと同じ、商品だったら、商品にもなってないのと同じ、なんです。
だからといってそれが1人よがり、自己満足の世界で作っても相手に響かないけど、
お客様あってのプライドに手を抜いてもいけない。むふふ~(´・ω・`)。難しいけどね。
ハイ、桜鯛に戻ります。
この桜鯛、レモンをしぼり、本山葵と塩で食べるんです。
サメ皮おろしで、本わさびをすり下ろす。
このワサビが超うまい!佐賀県との県境の小長井と鹿島の間で、
数年の歳月を経て作られるようになった代物らしく
長崎では堂山さんとこだけでしか口にできないとか。
その山葵のこだわりと、お塩を鯛にちょこんと乗せていただく。後からひく鯛の甘さが絶品。
こんな美味しい鯛の食べ方初めて。これはこのワサビがあってのこそでした。
そしていただく、日本酒。
違う銘柄を二種いただきました。
初め頂いたお酒は、飲みやすくてほんわか。するするっといただきました。
次に頂いたお酒は、シンプルで素材の味を邪魔せずにほんわか。ああ、ボキャブラリーが足りなくて申し訳ない。
しかもお酒の銘柄も控えてない。またこちらで飲むとしよう。
余談ですが最近の私は日本酒とワイン派になってきたなぁ。
美味しい料理その傍には何故かいつも日本酒か、ワインがある気がする。
で、これも美味しかった。ホウボウの天ぷらとタイの天ぷら。
この、ホウボウがすごく美味しかった。塩加減も絶妙。
ホウボウもっと食べたかったけど!また量が少ないのもいいじゃないですか!
穴子の天ぷら。
ホウボウ出してよ!と言いたいぐらいでしたが、穴子の天ぷらも美味しい!
アスパラの香りが高し!アスパラの天ぷら。
そして、〆に、ゴハンとお味噌汁でしたが(写真撮り忘れ)
シンプルながらにこれも凄く美味しかった。
だいたいですね、〆の時のゴハンとお味噌汁って、もうこれ以上食べられない~!
って時が多いけど、上品に少しずつお料理が出てくるから、丁度良くお腹いっぱい。
この度、食にうるさい4名でお昼に伺いましたが
お昼は予約のみ受け付けているようです。
3500円コースでビールと日本酒を頂いて4700円ほど。
すんごく満足しました。
個室もありますが、大将のお話と腕前が堪能でき、
奥様のおもてなしも嬉しいカウンター席はオススメです。
みんなでワイワイ騒ぐ時は飲み放題等の大衆居酒屋でもいいかもしれませんが
本当に美食を求める友人や、大切な方との一時、恋人、ご両親などと
一度いらっしゃることにオススメです。
逆にそれ以外の人達には教えたくないお店です。笑。
(店名 )堂山
TEL 095-823-7811
(住所)
長崎県長崎市鍛冶屋町7-55
交通手段
正覚寺下駅から125m
(営業時間)
18:30~21:00
[夜] ¥10,000~¥14,999
お昼は、予約のみ受付¥3,500~
★京都から取り寄せている、楊枝がまた素敵。
<おまけ>
その後、夜の会まで時間を潰すため
友人宅でワインとチーズを堪能するという・・・
無茶をしておりました・・・そして夜は鯨を食べる会へ・・・続く。