長崎の水産加工業の現状
「魚のまち長崎応援女子会」に行って来ました。
今回は第4回目。長崎漁港水産加工団地共同組合にて行われました。
長崎はお魚がとっても美味しい地域。
多種多様なお魚が水揚げされ、水揚げ高は全国で2位です。
なのにですね・・・・水産加工品が少ないのです。
北海道の魚の水揚げ高は全国1位ですが、生のお魚の出荷額に対して
水産加工品の割合がなんと237%!
でも長崎は、54%しかないのです。北海道すごい!
(北海道は札幌など海がない都会があるから水産加工業が発達したのでしょうか?)
長崎は生の新鮮なお魚が美味しいゆえ、わざわざ加工する必要性がなかったんですよね。
言い換えれば、加工品にする文化が無かった、ということです。
でもお魚を食べる人達が全国的に少なくなってきて、漁獲高が多い長崎でも魚離れが進んでいます。
生のお魚の処理がめんどくさい、魚が肉より高い、生ゴミがでる、骨がある、調理法がわからない
などの消費者にとっていろんあコストがあります。
コストってお金だけじゃなく、時間、生ゴミ、面倒、などいろいろあります。
しかしお魚は、身体に良い、ということは何となく皆知ってると思うんです。
適度な運動が身体に良い、とわかっているけど続けられない・・・に似てるような気もします。
わたしは走ることや運動は大嫌いなんですが、ダンスは好きです。
多大なる時間やお金などいろんなコストがあるけど、それ以上の価値を見つけたからです。
それは人であったり、体験であったり、仲間との共有間であったり、自分が成長する楽しみ
そして副産物としてダイエットもできるという。
消費者のコストに対して、それでも欲しい、続けたい、魚を食べたい、と思うような価値を見出せないと
お金や時間や料理の手間なども考えて、お肉に勝てないなーって思うわけです。
例えどんなに美味しくても。
だから、食品だとサプリメントに頼ったり、食べやすい骨無しの魚の切り身を作ったり
求める人に優しい食品が時代の流れとともに、出てきてます。
骨無しの魚は食べやすくて良いですが、
切り身の中に”骨が入ってる”とクレームになります。
骨があると明らかにわかる魚は良いらしいです。
でも本来、魚には骨があるものですよね・・・・。
話を戻しますが、東京のデパートに並べられている長崎産のアジなのに
加工地が他の県であることは本当にもったいないことだと思います。
長崎県内の需要のお魚と全く逆にある加工品としての発想、県外へのお客様向きの好みの商品
その土地の文化や特色を知らないと、商品を作るってとても難しいんだよなーっと改めて実感しました。
東京では漬魚(つけうお)、味噌漬け、粕漬け、みりん漬けなど好まれるそうです。
魚の燻製も作ったほうがいいというアイディアが出ましたが
「長崎では燻製を食べない・・・」という意見も。
長崎でも求められ、県外にも求められる、どっちつかずの商品を作るより
ターゲットをしぼったほうがより良い商品作りになるんだろうな~・・・と、言うのは簡単ですが。
最初に地元でも売れる見込みがないと、作りにくいですよね。
くじらの食文化も、長崎は実は料理というよりお刺身で食べるほうが多いです。
もちろん食べられるようにベーコンなどは塩蔵加工はしてますが。
はりはり鍋は大阪ですしね。
(でも最近、自宅でオリジナルのくじらもつ鍋を食べたら美味しかったよ~☆)
それだけ昔から鯨も魚も豊富だった長崎。
宝の山がたくさんあるのに、原料としてだけの提供は本当にもったいないなと
思ったのでした。まだまだ可能性はたくさんある!(●´∀`)
★「魚のまち長崎応援女子会」とは・・・・・?
女性が少ない漁業や水産加工会社に女性ならではのアイデアを生かそうと
去年11月に発足されました。
長崎の魚を県内外にPRし、消費を増やすことなどを目標にしています。